BB2021 ver2.2.1.0リリースノート

BB2021Editorのバージョン2.2.1.0をリリースしました。(2.2.0.0→2.2.1.0)ダウンロードはBOOTHから行ってください。

ゲームのパフォーマンス改善

BB2021ブロック崩しのゲームにおいて、ブロックが多い場合に描画処理が重たくなり、処理落ちやなどがみられていました。今回のアップデートで描画処理のパフォーマンスを改善しました。

手元の環境で試した限りでは、ブロック数が100×100程度でもプレイが可能でした。デバイスの描画能力に依存するところはありますが、デスクトップ(i7-14700、RAM32GB)およびiPhone SE(第三世代)では全く問題ありませんでした。ノートPC(intel N100)では、ボールが初めてブロックに衝突するときにラグが発生する現象を確認しましたが、それ以外は問題ありませんでした。

具体的にはBB2021ブロック崩し内部処理の改善を2点行っています。1点は、前景画像をブロックの破壊状態に合わせて表示する処理にSVGのmaskプロパティを使用していたのを、clip-pathプロパティに変更しました。

maskプロパティもclip-pathプロパティも、画像の表示を部分的になくして虫食い状態にすることができるプロパティです。異なる点は、maskは画像を半透明にすることもできる一方で、clip-pathは表示と非表示を完全に切り替えることしかできない点です。MDN Web Docs-クリッピングとマスク

BB2021で必要とするのはブロックの表示をオン・オフ完全に切り替える処理です。そして試してみたところ、ブロックの表示をオン・オフで切り替えるだけならばclip-pathの方が処理が軽量でした。

2点目の改善点は、ブロック表示機能の改善です。ゲーム中でオプションとしてブロック表示機能をオンにすることで、前景画像の前にブロックを表示することができます。

ブロックを表示するために従来はSVGのline要素をブロックの数に応じて並べて表示していました。ブロックの個数が増えるのに応じて描画する要素が増えてしまうため処理が重くなっていたようです。これを変更し、SVGのpattern要素を使用した描画処理に変更しました。この実装ではブロックの数が増えてもpatternのwidthあるいはheightプロパティを変更するだけで済み、要素を増やす必要はないため、処理が軽くなりました。

設定できるブロック数の上限増加

上記パフォーマンス改善に伴い、BB2021Editorで設定できるブロックの個数を100×100から200×200まで増加させました。

ご褒美ページで表示される画像のイベント対応

「移動先URL」を指定していない場合、ゲームクリア後に自動でご褒美ページを生成します。ご褒美ページで表示される画像はクリックすることで前景画像と背景画像で切り替えることができます。

今回のアップデートからは、ゲーム中にイベントアクション「画像を変更」により前景画像あるいは背景画像が差し替えられた場合、ご褒美ページで切り替える画像としても追加されるようになりました。画像の切り替えの順番は以下の通りです。

前景画像→前景画像の差し替え後画像(差し替えた場合のみ)→背景画像→背景画像の差し替え画像(差し替えた場合のみ)→前景画像→…

画像変更イベントは破壊率に応じて表情差分を変更するような処理を行うと大変効果的です。ぜひご活用ください。

イベントに関するバグ修正

イベントに連続して行うアクションを設定しても起動しない不具合を修正しました。


現在、BB2021ブロック崩しを投稿できるウェブサービスBB2021Server(仮)の開発準備を行っています。そのためBB2021Editorの開発速度はかなり低下しております。しかし開発を中止したわけではありませんので、今後とも応援してもらえるとうれしいです。

アップデートのご要望やバグ報告はこちらのGoogleフォームから受け付けております。またTwitterにて直接ご連絡いただいても問題ありません。

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